「アルカリ電解水って便利だよ」とよく聞いていたのですが「重曹やセスキ炭酸ソーダで十分」と思っていたので、いままで電解水を使ってみようとは考えませんでした。
でもアルカリ電解水の実演を見てちょっと心が揺れ、さらに家で実際に使ってみると汚れを落とすパワーの差は歴然じゃないですか!
それからは常備するようになりました。
アルカリ電解水とは
電解水とは、水を独自の方法で電気分解することによって得られるマイナスイオンを多く持つ水のことです。
電解水を汚れに吹きかけると、汚れがついている箇所と汚れ自体の両方がマイナスに帯電します。
マイナス電気同士は反発するので汚れが浮き上り(引き離され)ます。
さらに通常の水より浸透力が強いので、汚れの細部にまでしみこむため汚れが落としやすくなるのです。
汚れ落としのパワーで言えば合成洗剤と同程度かもしれませんが、合成洗剤との違いは水100%でできているため、洗剤を使いたくない冷蔵庫内や電子レンジ、食器棚、テーブル、ベビー用品、ペット用品のお掃除にも安心して使うことができる点です。
二度拭きの必要がなく、拭いた後はサラサラでベタつきが残りません。
帯電防止効果もあるため、汚れが再付着しにくくなります。
重曹・セスキ炭酸ソーダと電解水の違いはpH値
重曹やセスキ炭酸ソーダと電解水の違いはpH値です。
重層がpH8.2、セスキ炭酸ソーダはpH9.8に対し、電解水はpH12.5。
アルカリ性が強く、汚れを落とす力もそれだけ強力になります。
※pHは酸・アルカリの度合いを数字で表すもので、 pH7を中性とし、それ未満を酸性、それより大きければアルカリ性としています
pH12.5は除菌もできるレベルです
pH12.5の電解水は除菌効果があります。
多くの雑菌は高いpH値で生存できないため、pH12.5の電解水は除菌効果も期待できるのです。
電解水を使った除菌方法
使い方はとっても簡単。
除菌したい場所に電解水をまんべんなく吹き付け、そのまま30秒~1分間放置します。
その後水で洗い流す、もしくは拭き取るだけ。
特におすすめなのが調理後のまな板や包丁の除菌です。
塩素系漂白剤のようにニオイやヌメリもなく、役目を終えた後は普通の水と同じように蒸発します。
同じように調理台やテーブルを拭いておけば、除菌ができるだけではなく汚れも落ちるので一石二鳥です。
二度拭きも不要です。
元は水なのでスプレーすることで周囲に飛び散ったとしても気にならないし、安心して使うことができます。
アルカリ電解水を使ってみたくなった実演の様子をご紹介
実演では、『壁のヤニ汚れ、油性マジックの汚れ、ごま油の汚れ』を落とす様子を見せていただきました。
壁のヤニ汚れは作られた汚れかも?と思ったのですが、油性マジックやごま油はごまかしようがないですものね。
これらの汚れを落とす様子の実演を見て、自分でも使ってみたくなったんです。
油性マジックの汚れを落とす実演
ホウロウのバットに油性マジックで汚れをつけます。
電解水をスプレーするだけで、マジックの汚れが落ちていきました。
ごま油の汚れを落とす実演
トレイの2か所にごま油を塗ります。
その上に片方は台所用洗剤、もう片方には電解水をスプレーし、クルクルとなじませます。
水をかけて流すと、台所用洗剤の方はベタベタが残っていますが、電解水をスプレーした方は油汚れがキレイ流れ落ちました。
※このとき使用した台所用洗剤は「中性洗剤」なのでpHは6.0~8.0です。
電解水とセスキ炭酸ソーダを比較して感じたこと
セスキ炭酸ソーダと比べると電解水のほうが汚れを落とす力が強いのは明らかです。
セスキ炭酸ソーダでは「スプレーする⇒こする」を何度か繰り返すような汚れでも、電解水なら一度で落とせる場合がほとんどです。
スプレーして拭き取るだけなので、本当にラクちん。
床などはサラサラになるので気持ちいいです。
ただ一つ気になるのは価格です。
セスキ水なら500mLを数円で作ることができますが、電解水は500ml入り1本が250円とか1,000円なんて商品もあります。
何種類か使ってみましたが、価格によって汚れ落ちの違いはよく分かりませんでした。
価格の違いは何なんでしょうね?
日々の汚れにはセスキ炭酸ソーダで十分なんですが、電解水は除菌ができる点が違います。そこが気に入って常備するようになりました。
また完成品がボトル入りで販売されているので、セスキ水のように自分で作る必要がありません。
価格はセスキ水と比べると割高に感じますがスーパーなどで購入できる合成洗剤と同じくらいです。
小さなお子さんやペットがいるご家庭で、合成洗剤に不安がある方も電解水なら安心です。
いま気に入って使っているのは、スーパーやドラッグストアなどでも購入でき比較的安価な「水の激落ちくん」です。
詰め替え用もあります。
電解水で落とせる汚れ
電解水はアルカリ性なので、酸性の汚れに威力を発揮します。
油脂を乳化し、タンパク質を分解する性質を持っているため、油汚れ、皮脂汚れ、台所のぬめりとりにも有効です。
●キッチンの油汚れ全般 ●食器棚 (中も外も) ●プラスチック用品全般
●床や畳、壁 ●冷蔵庫(中も外も) ●ベビー用品
●電子レンジ(中も外も) ●ペット用品 ●まな板や包丁
●テーブル ●バスタブ ●窓ガラス
●茶渋 ・・・etc
使えないところ、効果のない汚れ
使えないところ
電解水は水ですので、基本的に水に濡らしてはいけない所には使えません。
●皮革類
●ニス塗りをしてある家具や自然乾燥工芸品(塗装面は可)。
●鏡面仕上げの銅製品
●シルク製品 など
効果のない汚れ
電解水はアルカリ性ですので、アルカリ性の汚れには効果がありません。
●お風呂場の壁(石鹸カスで汚れている)
●水垢
●トイレの黄ばみ、尿石
●トイレのアンモニア臭 など
※これらのアルカリ性の汚れに効果的なのはクエン酸です
セスキ炭酸ソーダは不要なのか?
電解水を使うようになってからもセスキ炭酸ソーダは愛用しています。
というのは、セスキ炭酸ソーダでなければできないことがあるからです。
たとえば、セスキペーストは粉末だから作ることができます。
もうひとつはつけ置き洗い。台所のシンクいっぱいに電解水をためることはできません(1回に何本使うんだ?というはなし)。
この場合も水に溶かして使えるセスキ炭酸ソーダが便利なんです。
日々の掃除にはセスキ水を使い、除菌したいときやササっと落としたい汚れには電解水を使うというように使い分けをしています。
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